自粛生活の過ごし方・・・中庸の思想

緊急事態宣言が発出されてから自粛生活をされている方が多いと存じます。そして改めて政府からゴールデンウイーク期間中の外出自粛要請が出ました。皆さま、現在どのようにお過ごしでしょうか。

算命学においても自粛生活についての考え方があります。今回の自粛生活は仕事や生活の上で大変なご苦労をされている方が多いと思いますが、この非常時を利用して宿命を活かすことも可能です。
一言で言うと「普段と違うことをすると良い」ということです。ただし、普段と違うことなら何でも良いというわけではありません。

算命学は「中庸」の思想です。中庸の思想とは、偏り過ぎずに生きるということです。すなわち、
さぼり過ぎは良くないが、働き過ぎも良くない
運動不足も良くないが、運動しすぎも良くない
勉強不足も良くないが、勉強しすぎも良くない
栄養の不足も良くないが、栄養の取りすぎも良くない
楽天的すぎるのも良くないが、心配しすぎるのも良くない
お金を使いすぎるのも良くないが、貯め込み過ぎるのも良くない
失敗しすぎるのも良くないが、成功しすぎるのも良くない
動乱すぎるのも良くないが、平和すぎるのも良くない
という考え方です。つまり、何事もほどほどにということです。

普段同じ毎日を繰り返すと生き方は偏りやすいものです。そのため、普段と異なることをすることで生き方のバランスが取れます。
普段忙しすぎる日々を送ってきた方は、この機会にゆっくり休むと良いでしょう。普段家族と過ごす時間が取れなかったのなら、家族と会話をする良いチャンスでしょう。その場合、普段言えない感謝の言葉などを入れると特に良いと思います。普段運動不足の方はできるだけ体を動かすと良いと思います。家の中でも腕立て伏せ・腹筋・ヒンズースクワット・体操などできる運動は結構あるものです。家事をやるのも良い運動になるかも知れません。普段疎遠になっている方と連絡するのも良いでしょう。その結果、相手と良好な関係になれなくても良いかも知れません。何かが変わるからです。

自分の宿命に合わせた中庸を得られるとさらに良いです。
身強の人なら現実面で足りない部分を、身弱の人なら精神面で不足している面を、それぞれ補うと良いでしょう。貫索星の人なら自分の力でできることを少しでも増やす、石門星の人なら周りの人たちとの交流・友情を深める、上格の人なら自分自身を高める努力を、下格の人なら自分のことより相手のために努力すると良いでしょう。いずれも宿命が伸びて生きやすくなります。
以上のことを、普段の自分の生き方と照らし合わせて、自分なりの中庸を見つけてみてください。

この中庸のバランスが取れていれば、精神的に追い詰められることはありませんし、宿命も活かしやすくなります。そしてそれが感染のリスクを大きく下げることになります。逆に、中庸が保てないと人生のどこかにひずみが出ます。家庭運・健康運・財運・名誉運などに欠点が出るか、もしくは大事な時に判断を間違えて人生が曲がります。
新型コロナウイルスによる緊急事態で、将来が不安な方も多いと思います。しかし、必ず良い時期は来ますから、それまでに自分の中の中庸を得て、この機会に生活のペースを調整すると良いとでしょう。こののち宿命を活かし運勢を伸ばして、宿命通りに生きることができるようになるからです。

              2020年4月25日  

                       朱学院副校長  佐藤直樹

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