見た目と中身の異なる宿命(2012年1月、名門に生まれた悲劇・例題・大王製紙元会長・他)

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算命学では名門の家に生まれると悲劇、普通の家庭に生まれたほうが良かったという宿命があります。
井川意高氏は大王製紙創業家3代目に生まれ、東大法学部卒業後、大王製紙に入社、わずか42才の若さで社長に就任という名門の名に恥じない超エリート人生を送ってきたかに見えましたが、関連会社等から百数十億円もの借入をし、その大半を国外のカジノ等で使ってしまい、特別背任容疑で逮捕されました。

まず、主星を絡めた人体図の中心に金剋木の相剋がある宿命は(特に縦線)、外剛内柔の典型とされるもので、表面はしっかりして見えるが内面がもろく、周りから頼られると期待に応えるべく頑張りますが、本人の負担は増大していくという宿命です。
これが普通の家庭に生まれた場合はまだ良いのですが、名門の家に生まれて、その名門を背負わされると、その名に恥じない生き方をしようと努めるため、一見優れた人に見えますが、一方で本人の中での負担は増大し、結果「逃げたく」なっていきます。
この逃げ方はいくつかあり突然の失踪や、お酒・異性・ギャンブル等に溺れたり、不必要なことに夢中になったりという出方が多いのですが、これらはいずれも「現実逃避」です。普段背負っている重圧から逃れようと、現実を忘れさせてくれるものに、はまっていくのです。
井川氏の場合は、子供の頃から井川家後継ぎとしての重責を与えられ、その役目を果たそうと頑張り過ぎてしまうため、その無理が重なっていくことで、内面がもろくなっていきます。そして役職が高くなればなるほど重圧も強くなっていくため、社長の地位に就いた時に内面のもろさも頂点に達したと思われます。そのため、社長就任の2007年頃から賭け事がエスカレートしていったと思われます
さらに井川氏は東大を卒業し大王製紙に入社したのが1988年4月、23才の時だそうです。これは大運天中殺の最後の1年で、しかも父親中殺であって財中殺の大運です。ここで父の会社に入ってしまうと、父の業績をつぶし財産を失うという結果につながっていきます。
大運天中殺も終わり際だから薄まってきていると思ったら間違いで、中殺現象は終わり際に始める場合が最も強く出ます。それは20年間のひずみが溜まっていることが多いからで、大運天中殺は終わり際こそが要注意なのです。

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さらに良くないことに、意高氏は父である井川高雄氏の大運天中殺の終わり際で生まれています。
この高雄氏は大王製紙が一時倒産してから会社を再生させ大企業にまで成長させた井川家中興の祖と言える方ですが、天中殺で生まれた子供に後を継がせることはできません。天中殺で生まれた子供はその親にとって役に立つ子にはなれない、という大原則があるからです。大運天中殺の終わり際に生まれた子供であれば、なおさらです。
高雄氏は子供が守護神となる宿命ですので、さぞ息子の意高氏には期待をかけていたことでしょう。もし意高氏が少年時代から愚かな子供だったり非行に走ったりしていれば、後は継がせなかったかも知れません。しかし、先に述べたように意高氏は期待に応えるべく無理しても頑張ってしまう人であるため、それが悲劇を大きくします。始めから能力のない子であれば会社を継がせずに済んだかも知れないからです。そうなれば百数十億円も使い込むことはなかったでしょう。しかしなまじ優秀であったがために「親にとって役に立たない子」になるためには、かなりの年月が必要になってしまいます。 もし、これが普通の家であればすぐにでも答えが出たかも知れませんが、井川家の財産を食いつぶすのは簡単にはいきません。社長や会長の地位に就かなければ百数十億ものお金を動かすこともできないからです。

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この方も人体図の中心に、金剋木の相剋があります。歌舞伎界随一の名門の長男に生まれ、幼い頃から役者の道で精進し、才能にも恵まれた彼は市川家のみならず、歌舞伎界のホープだったことでしょうが、その重圧は周囲が感じる以上に重くのしかかっていたはずです。
そのため、お酒や夜遊びで現実逃避をしなければならなくなっていきます。あの事件にはそういう背景があったのだと思います。
そして生年中殺の宿命であるため、父・団十郎さんと運勢のシーソーも行われます。 今後、名門の御曹司ではなく、単なる一人の歌舞伎役者として精進していくのであれば、立派な歌舞伎役者となることも可能ですが、名門や歌舞伎界を背負わされると、再び問題を起こす可能性が生まれてしまいます。いかがなものでしょうか。

朱学院副校長 佐藤直樹

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