「六親法」では、親族との縁や相性がわかる

六親法とは、算命学で人物の宿命と運勢を占うときに使う技法です。占いたい人物と、その父母、配偶者、子供、きょうだいなどとの関係性をみていきます。すると、親族の誰と縁が深いのか、あるいは薄いのかがわかります。

範囲を広げれば、祖父母や曽祖父母、孫なども算出できます。

ここでいう母親の定義は、占う人物を出産した生物学的な母です。一方、父は母と結婚している男性と考えます。母と結婚している男性は必ずしも生物学的な父とは限りません。血のつながりがなくても養子縁組していたら、母の配偶者を父とみなします。

親族の誰と縁があるのか、薄いのかは人によって違います。そして、親族との関係性は年齢によっても異なります。人生を見渡していくと、この時期には親族の誰と縁が強くなる、薄くなるなどがわかるのです。

例えば、ある人にとって運勢をあげてくれる存在が父親だとします。しかし、そんな人が早くに父親を亡くしていたら、運勢は伸びにくくなります。逆に、父親との縁がうすい人なら、父親が早くに亡くなったことで、かえって運勢がよくなることもあります。

では、父親に縁があるのに、すでに父親がいない場合はどうしたらよいのでしょうか?

その場合、父という存在を五徳や星などに置き換え、その星を活用することが可能です。

例えば、父を象徴する星は禄存星で、人にやさしく親切に接する星です。父に縁が深く、早くに父を亡くした人は、人一倍禄存星を使うことで運勢をのばしていけます。

ただし、父親を早くに亡くすことで、経済的な負担や苦労などのハンデを背負う可能性が高いでしょう。そのような苦労を努力して乗り越えたうえで、人に優しく親切に生きていくことを心がけます。

ほとんどの人は、身近な親族の誰かと縁がありますが、なかには誰とも縁のない人もいます。その人は、家族や肉親との縁が薄い宿命をもっているので、生きにくさを感じることが多いでしょう。

有名人の例としては、仲本工事さんや乙武さんは妻や異性との縁が深い宿命をもっています。こうした宿命の人は、いつでもどこでも妻や女性を見つけられます。

実際、仲本さんは3回結婚していますし、乙武さんは複数の女性と関係をもっていました。ただし、縁があったとしても幸せになれるかは、結婚する配偶者の宿命や相性によります。

また、六親法は「十二親干法」と合わせて活用することもあります。

たとえば、妻に縁が薄い宿命の人が、現実に妻がいないとは限りません。その場合、「妻らしい妻とは縁がない」と捉えます。

そして、六親法と十二親干法を組み合わせて占うと、母親が妻の役割を果たしていたり、母親のような存在の姉さん女房に縁があったりすることがわかります。

他には、子どもと縁のない宿命をもっていても、実際は子どもがいるケースもあります。その場合、十二親干法を活用し、「友達」を子どもに置き換えることもあります。こうした宿命の人は、親子というより友達のように子どもと接すると、うまくいきやすいです。

「六親法」については、朱学院の講座では2年目の研究科で習います。生徒さんは自分自身や親族を占います。その結果とご自分の状況を見比べて、納得する人も多いです。

もし、興味をもたれた方は無料説明会にお気軽にお越しください。

この記事の監修者

朱学院校長佐藤直樹

東京・上野に生まれる
早稲田大学高等学院、早稲田大学商学部卒業
10代より算命学を始め、奥義を習得、さらなる算命学の発展を目指す。