宇宙版で正反対の干支の組み合わせが納音(なっちん)ですが、同じ干支である場合は律音(りっちん)となります。
日干支、月干支、年干支の宿命いずれかに律音がある場合は、定まった生き方を選ぶと運勢が伸びます。
「律」は法律、規律、自律などと“定める”の意です。ですから律音とは“生き方を定める“こと。
宿命に律音がある人は、浮気、転職を繰り返すなどは運勢を下げてしまうので注意が必要です。

ただし、ただ定めれば良いという事でもありません。一度定めると後戻り出来なくなる事にもなるので、悪い方向に生き方を定めてしまうと、やり直しがきかなくなります。
また、律音の年に誤った生き方をした場合…例えば飲酒運転で事故を起こすなどがあれば、その後復活することができなくなるといった事にもなります。良くも悪くも定まった方向にしかいかないのが律音です。

後天運で律音がまわる場合、大運、年運では、自ら生き方(目標)を決めて努力を始めるのに好適です。六十干支が一巡すると還暦になりますが、生まれた時と同じ干支がまわってくるため律音が巡ってくる年でもあります。
ですから、還暦は人生の再出発のタイミングであり、新しい生き方を決意すると運勢が伸びるのです。
もう歳だから…と後ろ向きになり、過去にしがみつく事は折角運勢を伸ばす機会を失うことになってしまいます。

このように自身の宿命と後天運の巡りを知り、自身の選択や行動を見直す事は運勢を上げる、または落とし穴のような禍を避け、良い人生を歩むことに直結するのです。

この記事の監修者

朱学院校長佐藤直樹

東京・上野に生まれる
早稲田大学高等学院、早稲田大学商学部卒業
10代より算命学を始め、奥義を習得、さらなる算命学の発展を目指す。