六十干支を円に配置したものを宇宙盤と言います。
この宇宙版で正反対の干支の組み合わせが納音(なっちん)です。正反対に位置するのですから気(運気)が正反対に動くということです。

例えば、本人と兄弟の宿命が納音である場合は断絶してしまうなどの作用が出ます。親が納音になっている宿命の場合は、親と運気が正反対になっているのですから、反対の生き方をするとうまく行くのです。
また、納音の年に結婚をすると失敗してしまいます。結婚して一緒になるはずのものが、正反対の運気になっているのですから当然ですね。

大運、年運の納音の時には、悪い生き方を納める、欠点を直すなど今までとは逆の生き方を選択するとうまくいきます。
この納音は、“生き方を納める”ということ。身辺をきれいする、片付ける、飲酒や喫煙をやめるなどの決断をはじめ、場合によっては離婚をすることも運気を上げる、運を開くことにつながるのです。

納音では原則としては反対に動くことが良いのですが、良好な関係を壊してしまうように闇雲に動くことは慎むべきです。例えば、両親との関係が良好な宿命にあるのに、関係を断ち切ってまで自我を通すような行動は運気を下げてしまいます。

また、納音で成功をした場合には、成功した分の禍を背負うことになります。
任期後に逮捕され有罪判決となった朴槿恵大統領(韓国)、暗殺されたケネディ大統領(米国)方も、納音の年に大統領になっています。

こうした具体例は、当HPの誌上教室にもまとめていますので、是非関連項目のリンクよりご一読ください。

自分の日干支と年干支いずれも場合でも、納音の年は影響が表面化します。
そのタイミングをどのように過ごすか、どのような行動を選択するかによって人生に大きな影響を及ぼすのです。

この記事の監修者

朱学院校長佐藤直樹

東京・上野に生まれる
早稲田大学高等学院、早稲田大学商学部卒業
10代より算命学を始め、奥義を習得、さらなる算命学の発展を目指す。