十大主星で性格や才能など「その人らしさ」を読み解く

十大主星は、心の中を表す5つの「本能」を陽と陰(主に強と弱)に区分した10通りの星を指すものです。本能には「守備本能」「伝達本能」「魅力本能」「攻撃本能」「習得本能」があります。

これらを把握することによって、性格や才能はもちろん、人間関係の傾向といった精神面をつかさどる要素がわかります。「その人らしさ」を知る、あるいは「自分らしさ」を活かす手がかりになるでしょう。

例えば「守備本能」を持つ「貫索星(かんさくせい)」と「石門星(せきもんせい)」が入っている人が他人から指摘をされた場合、「貫索星」は深刻に捉えやすく、「石門星」は反発しやすいというような違いが見られるはずです。また同じ本能が複数入っている人は、その気質がさらに強く表れます。

十大主星の性質は8カ所に星を当てはめる人体図で、より深く見られます。人体図の星は十大主星5カ所、十二大従星3カ所となり、十大主星は頭・胸・右手・左手・腹に対応します。

5つはそれぞれ頭脳(頭)・思いやり(胸)・技(右手左手)・心の奥底(腹)を示しており、一つの星や心では表しきれない人間の多面性や個性の奥深さを知る一助となるでしょう。

〈十大主星と十二大従星の関係〉

算命学で人を読み解く時には、十大主星と十二大従星をかけ合わせます。この関係は「主」と「従」という文字が名称にある通り、十大主星を十二大従星が支えています。
主の「本能」と従の「エネルギー」のかけ合わせ、つまり「本能がどのようなエネルギーで発揮されるか」に着目するのです。

例えば、「攻撃本能」に分類される「車輢星(しゃきせい)」とエネルギーが強い「天将星(てんしょうせい)」を持つ人ならば、その性質は「かなりの負けず嫌いで、闘争心が強い」と読み解くことができます。

この記事の監修者

朱学院校長佐藤直樹

東京・上野に生まれる
早稲田大学高等学院、早稲田大学商学部卒業
10代より算命学を始め、奥義を習得、さらなる算命学の発展を目指す。