天中殺における「離婚」とは

算命学では、非常に悪い相性でなければ離婚は勧めない

算命学では原則として相性がよくても悪くても離婚は勧めません。仮に相性の悪い相手であっても縁があるから結婚し、果たすべき役目があるからです。

生年天中殺と生月天中殺」の記事で解説したように、親との縁が薄いからこそ運勢が伸びる子供もいます。親同士の相性が悪いこともある意味では役目と捉えることもできるわけです。そのため、算命学では相性の悪い相手だとしても、できる限り努力をして添い遂げることを基本としています。

しかし、たとえ夫婦仲がよくても相性が非常に悪く、一緒に暮らすことで早死にしたり、または片方の宿命がダメになるような場合は、離婚を勧めています。

相性が非常に悪い夫婦の例としては、テレビのコメンテーターなどで活躍していた三浦瑠璃さん夫婦です。結果として夫は逮捕されて起訴されてしまいました。夫の宿命がダメになったということです。この先、立ち直るのにも相当な困難が伴うでしょう。

相性は、2人の性格的・運勢的な相性を総合的に見ます。その結果、隔たりが大きすぎると相性が悪いと解釈しますが、相性が悪くても好きになってしまうことはあります。

例えるなら、南極に暮らすペンギンが熱帯雨林の動物に好意をもつようなものです。一緒に暮らすためにペンギンが赤道直下で暮らしたら早死にします。南極で暮らした方が長生きできます。

また、相性は悪くないけれども実際にうまくいっていない夫婦の場合、なにかしらの解決策が導き出せます。例えば、配偶者としての相性は悪いけど友達としての相性がいいなら、友達のように暮らすなどです。相性が悪ければあまり顔を合わせないように、なるべくすれ違いの生活を送ることが解決策になることもあります。

もともと家庭的な生活に向いていない人もいます。そんな人は、別居婚など家庭的ではない結婚生活をすればうまくいく可能性があります。

天中殺の離婚は、縁が切れるが運勢は下がる

天中殺で離婚すると、相手とはきっぱり縁が切れます。しかし、天中殺は受け身で過ごさないといけない期間であるため、自分が望んで離婚した場合は受け身の過ごし方ではなくなり、運勢は下がってしまいます。(ただし、その後の生き方によって運勢を回復させることは可能です)

天中殺で離婚した例としては、元卓球選手の福原愛さんです。夫との縁は切れたものの、訴訟にまで発展しているため、運勢は下がっているといえます。

すでに離婚している人については、離婚して再婚して幸せになる人もいれば、より不幸になる人もいます。

結婚に向いていない自己中心的な宿命を持つ人の例は、広末涼子さんです。14歳でデビューしてアイドルとして大人気になり、若くしてスターになりました。自己中心的な宿命を持つ人は若いときに苦労すると運勢がよくなるのですが、早く成功するとより自分勝手になってしまいます。こういった運勢の人と結婚すると、誰であろうと振り回されてしまいます。

配偶者との相性については、「算命学で読み解く、あなたに合う配偶者、結婚の相性とは?」の記事で詳しく説明していますので、気になる方は確認してみてください。

この記事の監修者

朱学院校長佐藤直樹

東京・上野に生まれる
早稲田大学高等学院、早稲田大学商学部卒業
10代より算命学を始め、奥義を習得、さらなる算命学の発展を目指す。