陽占は、人体図の9マスに配置された星によって、その人の基本的な性格を占うものです。星は、十大守星と十二大従星が用いられます。

命式のページで述べたように、心の形を表す人体図は左上を除いた各マス目に人体の部位が当てられ、
上段中央から右に頭、左肩、
中段左から右に右手、胸、左手
下段左から右足、腹、左足

左肩
右手 左手
右足 左足

身体は「五体」と言われます。身体の中は「五臓」で成り立っているように、心の中(人間の精神)も五つの本能、つまり五本能から成り立つ、と考えたのです。
頭は頭脳、考えるところ。胸はハート、心や思いやりのあるところ。右手と左手は技を表し、働くところ。腹は心の心底、心持ちのあるところ。これが五本能の所在です。
これら頭、胸、右手、左手、腹の五ヶ所に、十大主星(後述します)を配置すると、その人の基本的な性格が描き出されます。

また、人は生まれてから死ぬまでの間に、人との関わり方が変化していきます。
例えば、親との関わりが多い幼年期、子供との関わりが出来る中年期、晩年期は配偶者…といった具合に、基本的な性格がそのままでも、それぞれの時期によって性質の出方が及ぼす影響は変わっていくでしょう。

これも人体図の中に表現されます。
時代を歩くのは自分の足。右足と左足。そして肩は負担や責任を負うところ。右足と左足、そして左の肩の三ヶ所に、十二大従星の三星を配置して、幼年期、中年期、晩年期を占い、それぞれの時期で五本能の性質がどのように出てくるかを占うのです。

このように人体図に表される星の配置は、人生の理想型を知る手がかりを示すものです。
陽占法では、人体図をもとに自分が発揮している性格、意識できているものを占いますが、次に解説する陰占法では、生まれついて持っている性質、宿命といった、自分では意識することが出来ないものを占います。

この記事の監修者

朱学院校長佐藤直樹

東京・上野に生まれる
早稲田大学高等学院、早稲田大学商学部卒業
10代より算命学を始め、奥義を習得、さらなる算命学の発展を目指す。